A FUTURIST’s Blog

ある匿名の日本のFuturist(フューチャリスト)が独自のスタイルを確立するまでを綴るブログ。 当面は、限られた少数の読者を対象として、週一回程度のペースで更新する予定。

ゆえに、人々は、ジム・ロジャーズを愛する - 中央銀行解体論

日本では、次期日本銀行総裁の人選をめぐって、なにやら、きれあじの悪い状況になっておりますし、アメリカでは、FRBが、サブプライム問題による、景気下ぶれを懸念して、中央銀行として、あらたな手法を打ち出して,対応ということになっております。
しかし、ここで、考えるべきは、そもそも、中央銀行とは、なにものであって、どういう価値があり、なにができるのか、という問題です。
日本銀行法(1997年)第1条および第2条は、、

第1 条日本銀行は,我が国の中央銀行として,銀行券を発行するとともに,
通貨及び金融の調節を行うことを目的とする。
2 日本銀行は,前項に規定するもののほか,銀行その他の金融機関の
間で行われる資金決済の円滑の確保を図り,もって信用秩序の維持に
資することを目的とする。
第2 条日本銀行は,通貨及び金融の調節を行うに当たっては,物価の安定
を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって,そ
の理念とする。



となっていて、
物価(つまり、物やサービスと 通貨=円の価値的比率)と金融システムの安定のために存在すると考えられれます。
逆に、言えば、為替や株価を安定させることは、中央銀行の主要な役割ではないともいえます。
具体的な業務としては、
短期誘導金利を決定したり、公開市場操作という国債の売買を通じて、市場のマネーの流動性を調整してたり、日銀券(現物の通貨)を発行したりしています。金融システムが危機に陥りそうなときは、「最後の貸し手」となって、資金を供与することもあるようです。(http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/index.htm)
物価がインフレと言えば、金利を上げ、物価がデフレと言えば、金利を下げる。
市場の流動性を資金を使って調整する。
先週、FRBが、ベアスターンズに対して取った対応は、「最後の貸し手」としての行動と見れば、理解できるでしょう。
しかし、逆にみれば、その程度のことしかできないわけです。
資本主義の景気循環の必然性は、まだ人類は、制御可能なレベルになっていない(たぶん。ブログAuthorの理解では)ので、中央銀行ができるのは、調整だけです。アメリカの景気に関しては、ソフトランディングとか称して、景気の下降局面を軽くかわして、いけるかも、という愚かな期待がありましたが、サブプライム・チョンボの爆弾が破裂して、ソフトどころか、戦後最大の金融危機になってしまうかもしれません。笑ってしまいますね。
FRBも最初は、「だいじょうぶ。だいじょうぶ」といっていましたが、もはや、ただ、後手に回っていただけだということが、ばれてしまいました。結局世界をずるずると深みにひきずっているようにも見えます。困りものですね。
そういう状況なので、ジム・ロジャーズのような人が、中央銀行解体論を唱えます。

Q: もしロジャーズ氏が米国大統領またはFRB(連邦準備銀行)の議長でしたら、今回のサブプライム問題にどのような対処をしますか?
ジム: もし、私が米国の大統領であったら、サブプライム問題は無視し倒産する会社は倒産させ、そして再出発する。ウォール・ストリートの投資銀行のいくつかは、倒産するかもしれない。しかし、倒産を回避することは、アメリカ国民にインフレーション、高金利、最終的にはスタグフレーションをもたらし、多大な損害を与える。投資銀行や商業銀行を救済するのは、とんでもないことだ。
もし、私がFRBの議長であったらFRBを廃止して、そして辞職する。この国の最初の2つの中央銀行
は失敗だった。現中央銀行(FRB)も失敗となるだろう。つまりグリーンスパン前議長、バーナンキ議長の政策によって、米国経済は大惨劇となるだろう。
(大和投資信託のインタビュー)

中央銀行は、表面的な対応しかできないのだから、さっさと、解体して、市場原理に解決をゆだねれば、一時的な痛みは大きいけれど、、短時間で回復するから、そのほうがよいという意見です。中央銀行の存在を当然のことだと思っている人にとっては、破壊的な意見ですが、そういう考え方がありうるというのは、貴重なことです。
日本の経済のリーダーで、そこまで、言える人はいないのではないでしょうか?
木村剛さんあたりが、「日銀不要論」でも言い始めると面白いのですが、彼も日銀出身者なので無理でしょう(笑)。
ブログAuthorは、世論は、日銀やFRBの役割を過大評価していると思います。それが、とくに、金融業界の人には、都合がよいからかも知れません。もちろん、中央銀行が愚かな政策をとれば、経済へのダメージは大きいでしょう。ただ、中銀が賢明であったとしても、できることは、極めて限られていると思います。だから、あまり、偉そうにしないほうがよいし、いろいろな判断基準なども、公開して、機密性のすくないものにしていくことがよいと思っています。
しかし、ジムは、いつものことながら、熱いですね。頭だけでなく、ハートでも考えてる感じが素敵です。



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「日本経済はもはや一流とは言えない」発言と、経済的諸問題の未来 その2

前回の記事で、大田大臣の発言について、すこし考えてみた。

今回は、竹中さんと木村剛さんの話し(次の週のサンデー・プロジェクトに出演)だが、竹中さんの話しは、まとめると

C1.大臣の仕事は、経済を一流にするには、どういう政策を実施するかということであり、メディアや評論家みたいなことを、大田さんは言うべきでない。
C2.日本は以前として、GDP世界2位の経済大国である。
C3.いまの日本には、「イロハのイ」がわかっていない人が多すぎる。


となる。
木村剛さんの話しは、まとめると

D1.日本の資本市場は、まだ閉鎖的であり、ブルドック・ソース事件の判例をみても、スティール・パートナーズを濫用的買収者と判断しているが、スティールは、安く買って、高く売っただけである。これは、世界の常識とは違う。これでは、世界から投資を呼び込めない。
D2ノンバンク金融の、グレーゾーン金利の排除が行われたが、これによって、困るのは、中小企業である。日本の銀行は、中小企業には、金を貸さない。
D3.グレーゾーン金利排除を行うのに、過去に遡って、法定金利を超える利子分を借り手に戻すことを命じているのは、法律論としても、おかしい。
D4、トヨタ、ソニーに続くような企業がでてくるように、中小企業を支援することが、金融やメディアの役割である。


となる。

まず、竹中さんの意見には、今回は、ほぼ同意できる。「イロハのイ」がわかっていない人は、本当に多い。このブログも、Futurist的な観点で、「イロハのイ」を、様々な分野で、考えていきたいと考えている。

木村剛さんの意見は、ある意味で、理解できる。
D1:ブルドッグ・ソース事件については、以前記事を書いた
基本的に、資本市場の自由と発展を最重要と考えれば、木村さんや、ジムロジャーズのような意見になる。Futurist的には、ちょっと違った視点で考えているので、結論的には、買収防衛策が最善ではないとしても、認めてよいと書いた。
D2,D3のグレーゾーン金利については、木村さんの指摘する点は、日本の金融の仕組みにとどまらない、経済的社会的な構造問題、たとえば、大企業と中小企業の2重構造問題が、関連する。しかし、基本的には、一般社会的に許容される金利を、はっきりさせることは、間違ってはいない。暴利は国を滅ぼす。中小企業融資をどうするかは、別途対策をたてればよいのではないか?
D4の.「未来のトヨタ」「未来のソニー」がでてきてほしいという意見には、まったく、同じ考えをもっている。
木村さんの発言の関連して、最近、日本の資本市場が、新興企業を育てないので、今後は、東京市場ではなく、海外での上場を目指す日本の新興企業が増えるという意見を見かけた。そういうこともあるだろう。

日本の未来は、いまだ 見えず。



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「日本経済はもはや一流とは言えない」発言と、経済的諸問題の未来 その1

先週のサンデープロジェクトで、大田経済財政担当大臣が出演していた。
国会で「日本経済はもはや一流ではない」と発言して、話題を呼んだため、その真意を問いただそうという企画だった。
今週のサンデープロジェクトでは、竹中さんと木村剛さんが出演して、日本経済を論じていた。
この記事では、それらについて、シンプルに論じてみたい。
大田さんの考えをまとめると、

O1.日本は少子化する
O2.少子化のなかで、生産性(ひとりあたりGDP)を向上させるのは、難しい
O3.日本より、ひとりあたりGDPの高い国の多くは、金融が主要産業の国が多い
O4.日本は、金融は、オープンにしていくが、金融だけ特別な優遇をしていくつもりはない
O5.ひとりあたりGDPは、増えないし、GDPの絶対値は減っていく。
O6.したがって、やはり、日本が、経済的に一流とはいえない


となる。全体的に、感じたことは、政府のリーダーが、なにがなんでもなにかをやり抜こうというスタンスではないし、大田さん自身も、関係官庁の将来見通しや分析をベースに、まじめに考える以上のことが、できていないようだ。

これについてのブログAuthorの疑問は、

A1.少子化を大前提にしているが、本当に、少子化が、経済的に衰退する第一原因であるなら、政府として対策を立てるべきではないのか?(移民や多子化政策)
A2.ひとりあたりGDPを維持したり、増やすことは本当に難しいのか?
A3.金融立国論や投資立国論を放棄するのか?
A4.以上の論点につき、国民によくわかるような議論をしてきたのか?
A5.そもそも、経済的に一流とはどういう意味か?
A6.そもそも、経済的に一流であることは、重要なのか?

である。

全部論じていくと長くなるので、いきなり、A5<そもそも、経済的に一流とはどういう意味か?>、A6<そもそも、経済的に一流であることは、重要なのか?>に飛ぶが、Futurist的には、アメリカですら、国民の30%が貧困層と言われる状態なので、経済的に一流とは言いたくない。金融技術や、金融業界は一流なのかも知れない。そもそも、Futurist的には、経済的に一流というのは、経済的諸問題がほとんど解決され、国民のほとんどが、フィナンシャル・フリーダムを確立しているか、確立に向けて順調に向上している状態(あるいはそれに近い状態)を想定しているので、世界中のどこにもそのレベルに達成した国はないと考える。つまり、すべての国は、二流以下なので、日本だけそんなに悲観することもないのだ。だが、なぜ、こんなに、基本的な話しなのに、たとえば、移民是非論とか、ひとりあたりGDPを向上する方法とか、金融立国や投資立国で豊かな国をめざすべきかどうかとか、国民レベルでのオープンな話しあいが、なぜできないのだろうか?本当に、投資立国にする必要があるなら、国民投票でも憲法改正でもなんでもやって、投資非課税策でもなんでもやったらいいではないか?

続く



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現実世界でのセカンドライフ

最近、仮想世界プラットフォームとしてのSecond Lifeに関しての記事を連続してきましたが、今回は、「仮想化されていない普通の現実」におけるセカンドライフ、つまり、いわゆる、、フィナンシャル・フリーダム実現後の人生について書きます。わたしが、海外投資について、敬意を持って注目している数少ないブロガーであるPALCOMさんが、リタイヤ後の「理想の生活」について書いています。http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-339.html
パターン的には、タレントの大橋巨泉がやっている、季節ごとに、快適な滞在国と滞在都市を回転させるタイプです。PALCOMさんは、リタイヤ後には、大学院でいくつもの学問を修めることを目標としていて、とてもユニークな海外投資家でもあります。安易な海外投資のリスクを厳しく指摘している点がとくに良いのですが、それは、また機会があれば、書くつもりです。
わたしのFuturistとしてのスタンスは、仮想世界、現実世界をどちらも人間にとって、重要な世界であると考え、相互に豊かな関係を保っていくことが、豊かな未来を導くと考えています。
言い換えれば、仮想世界での生活では、いまの現実と並行して、「もうひとつの別の生活」を仮想体験できるので、単純に、ハッピーリタイヤ後の生活を夢見るより、豊かな未来を構想できると考えられます。(もちろん、可能性であって、保証されているわけではありません。)
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Futuristから見た経済的自由 その1

最近あちこちで見かける言葉。経済的自由、フィナンシャル・フリーダム。普通は、さまざまな投資や資産運用の手法を用いて、仕事をしなくても、求める生活レベルが生涯維持可能な経済的状態を獲得することを言います。”ハッピー・リタイア”というのも似たようなもんでしょう。これをFuturist的に見ると、「経済的自由以前」と「経済的自由以後」のふたつの世界が同時に見えてきます。さらに、普通は、個人の経済状態について考えることが多いですが、Futurist的には、さまざまな大きさのグループや国民、究極的には、地球上の人類全員の「経済的自由」を考えることになるでしょう。
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