日本のもっとも暗く深い闇の根源へ2007-12-30 Sun 23:42
今年最後の更新。
世界の枠組みと日本の未来についても、少しづつ思考を進めてきた。 依然として、世界全体のダイナミズムの動向の力強さにくらべ、日本の未来の根本的な部分の脆弱性を感ずる。 世界の株価動向のなかで、日本だけが落ちていることが指摘されているが、もともと、年初の時点で、すでに他の先進国や多くの後進国より、市場全体のPERがかなり高めであり、それを正当化する論理は無理があったと考えるのは、極めてリーズナブルだ。日本の神話が再び訪れると信ずるには、その根拠は、あまりに弱い。株価については、2003年の大底をうち、2005年には、大相場の上昇を果たしたが、世界的株価水準の中で、他国より高いPERを抜けていくだけの期待感は、持てというほうが無理だった。 斉藤さんのブログは、日本の現状と未来を考えるための貴重なリソースだ。斉藤さんは、
とブログに書いている。彼の現状認識はかなり正確だと思う。 わたしは、日本は、まだ、戦後日本の古い枠組みを脱却して、未来への道筋を見出すことはほとんどできていないと考えている。そしてそのためには、日本の社会のもっとも暗く深い闇の向こうにある根源的なるものを感じ取ることが必要で、同時に、世界史(人類史)の壮大なダイナミズムを把握すること、そして、目の前の平凡な現実を子どものように素直に見ることが重要だと思っている。 |
クオリア その12007-12-23 Sun 01:54
ネット有名人の梅田さんのブログで、たまたま茂木健一郎さんの大学の研究室作成の
VIDEOClip が紹介されていたので、見てみたら、結構面白かった。ただし、学生さんの世界の感覚なので、大学の文化祭のレベルというか、小島よしおのオッパッピみたいなエンターテイメントととして見たほうがいいかも。 茂木健一郎さんは、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」が好きなので、よく見てるんですが、なかなかおもろい人ですね。 茂木さんと梅田さんは、「フューチャリスト宣言」
という本を共同執筆しています。内容的にはともかくとして、とにかく、検索エンジンで、「フューチャリスト」を引くと、もうびっくりするくらい出てきて、この本と、あとは、カシオのフューチャリストっていう時計がパレードで出てくる感じなんですね。 茂木さんは、もともと脳を研究する科学者のようで、前に少し調べたときには、ホームページに出ているクオリア・マニフェストというのが一番いいような気がしました。ただし、これは1999年で更新が終わっています。内容自体がまだ未完であるとも読めます。最後の章では、
って、なんか、マルクスの共産党宣言を思い出すようなアジテーションで結ばれていて、いつの時代の人かなと思ったりします。もしかすると、茂木さんは、結構、XXXX宣言 というノリが好きなのかも知れない。 ソニーの研究所がメインの所属のようですが、ソニーもクオリア・ブランドはやめてしまったし、こういう成果がでてきそうもない(笑)研究をいつまでやらせてくれるんだろうか。 続く |
人口(人間の数)と 人間の未来について考えたい その12007-12-21 Fri 16:42
今回は、少し、テーマを変えて、人口、すなわち、人間の数と人間の未来について、考えたいと思います。
日本では、最近、少子化が議論されていますし、投資の世界でも、ゴールドマン・サックスが、BRICsと言い始めていらい、人口がやはり経済的に重要だとの再認識が起きているようです。(ロジカルな順序は、逆なのかもしれません) ジム・ロジャーズなども、日本は、少子化による人口減を避けるために対策しないと経済が低迷すると警告しています。 しかし、ブログAuthorは、不思議なのです。そもそも、人口が多いと、その人間集団は、経済的に豊かになるのでしょうか?人口を減らさないように、移民受け入れとか、母子の保護政策とかをがんがんやらないとだめなんでしょうか? 人口の絶対数ではなく、年齢別の構成のビラミッドの形が重要だとの見方もあります。つまり、働きざかりの若い年代の人口を多くしないと、所得再分配のバランスがくずれてしまうというわけです。 ブログAuthorの目には、決定的な、思想や世界観は、いまだ存在していないように見えます。 世界の人口の基礎的な数字を見てみましょう。 世界の人口は、いま約66億人です。 中国は13億人、インドは10億人です。つまり、中国とインドを足すと、全世界の3分の1を超えるというわけです。地球上の人間の3人にひとりは、中国人かインド人ということで、そりゃまあ、大変なことですね(笑)。 このふたつの国で、経済成長が起きて、人々が、どんどん、ものを消費するようになれば、大変なことですし、安い給料でどんどん働けば、こりゃまた、大変なことでしょう。誰がどう大変なのかは、各自想像してください。 一方で、ひとりあたりGDPの高い国の人口については、2006年のIMFレポートによれば、1位のルクセンブルクは、約46万人、2位のノルウェーは、450万人、3位のスイスは、745万人であって、人口的には、日本よりはるかに少ない国ばかりです。日本が通常競争相手と考えている国や都市、先進国でいえば、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アジアで言えば、シンガポール、香港などは、一人当たりGDPでは、勝ったり負けたりしていますが、人口では、日本を越える国はありません。 日本より人口の多い国で、日本よりひとりあたりGDPが高い国は、アメリカ合衆国だけです。それが現実です。 したがって、GDPの絶対額で、アメリカに勝ちたいとか、中国やインドに負けたくないと考えれば、日本の人口増やさなくてはいけないという見方も成り立つが、一人当たりのGDPが高くて、富の格差が少なければ、それで十分豊かな経済的基盤が維持できると考えれば、終わってしまいそうです。 続く ↓学問的に研究されてる方もいますね
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ジム・ロジャーズの歴史観 その12007-12-16 Sun 19:57
今回は、ジム・ロジャーズの歴史観について。
ジム・ロジャーズの歴史観は、投資家としては、例外的に、スケールが大きい。 おそらく、人類の歴史上で、資本主義の誕生(もしかしたら、投資することの誕生かも)から、現在と、そしてかなり先の未来まで、見通して、いつも考えているに違いない。 基本原理は、わりと単純だと思う。 ジムは、人類の歴史において、資本主義、市場主義の勝利を信じていて、それは、最終的に、すべての官僚主義や反市場主義を打ち破って、世界を制覇すると考えている。そのことは、たとえば、同じBRICsと言われる新興経済国の中でも、中国は、政治的には共産主義でよくないが、経済的には、真の優秀な資本主義社会であり、発展するが、インドは、根本が、官僚主義の国であり、将来的に中国のように順調には発展しないから投資しないと言っていることなどからもわかる。 そして、人類の歴史的展開のなかで、
とはっきり断言している。 シムによれば、21世紀のどこかの時点で、アメリカから中国へ、資本主義の覇権が移動するときが必ず到来することになる。ジムの目からは、イギリスが資本主義の栄華の頂点から衰退し、アメリカへその覇権を移していく過程が、同じように、アメリカから中国への覇権移転の中で起きることが、はっきりと見えているに違いない。 彼は、その歴史的検証の手法を、投資家(ヘッジファンドマネジャー)としての職業的ディシプリンとして確立している。ジムのヘッジファンドマネジャーとしての仕事ぶりは、猛烈で、あのジョージ・ソロスが、「6人分の働きをする」と言ったほどだ。(↓「ジョージ・ソロス」)
ジムは、21世紀における中国の勝利を信じており、USドルは下落し、人民元は上昇すると信じている。ジムのUSドル不信は決定的で、自身のUSドル資産をとおからずすべて売却すると発言している。 さらに、それにとどまらず、60歳でつくった愛娘に、中国人のベビーシッターをつけ、北京語しか話さない環境をつくって、英語と中国語のバイリンガル教育を徹底している。そして、ついに、今年、ジムは、奥さんと愛娘を連れて、シンガポールに移住したらしい。英語モトネタ NYの自宅も売り払ったとの情報あり。 続く ↓ジムの愛娘
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大前研一の成功と敗北とは なんだったのか その22007-12-11 Tue 23:10
大前研一の前回の記事をもう少し書き継いでみる。
前回のまとめは、大前研一氏の東京都知事選での決定的敗北を、「経営と政治は違う」、とか、「政策と選挙は違う」とか、「理想と現実は違う」とかで要約するのではなく、日本の知識人としてのの本質的な課題を解決できなかったために、思想として、世界観として、敗北したという仮説を立てた。 東京都知事選挙は、面白い選挙だと思う。総理大臣は、間接選挙でしか決まらないが、知事選挙は、直接選挙だから、民意がダイレクトに結果に出る。すごい著名人がどんどん出てくるが、あっけなく消えていく。国際的建築家の黒川記章さんのように、落ちて納得して、すぐに永眠した人もいる。
もう一度、そのときの結果の数字を見てみよう。
見れば見るほど面白い。共産党の候補者よりは、50%ほど多い。つまり数字だけ見れば、大前のような、米英ビジネス思想に染まったインテリは、ユーラシア共産主義に染まったインテリと同レベルだけど少し良いと東京都民は判断したとも言える。(これはかなり当ってるかも^^)。さらに、東京都民は鋭くて思い切りがいいと思うのは、都市博をどうするかという論点で、きっぱりと「中止します」と公約した青島幸男に投票した。つまり、あれこれカッコイイ能書き垂れてるやつは、きっとなにもしないための理屈も簡単につくれるに違いないと考えたのだろう。小泉純一郎の郵政民営化と同様。結局コンサルタントの人って、実行しない職業だからね。 東京都民が、大前の背後に見た米英ビジネス思想をどれだけ嫌っていたかは、青島幸男以後の知事選の結果を見れば、一目りょう然。3期連続、石原慎太郎氏。国政では、ちょっとリーダーとしては危険すぎる国粋思想の石原慎太郎氏を、うまく知事の枠にはめて、東京都民は満足しているように見える。大前氏の思想と石原慎太郎氏の思想を比べれば、あの選挙の数字の意味がはっきりと理解できる。 続く ↓大前さん、気持ちはわかるんですけどね^^
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Secondlifeとマッキンゼーのこと2007-12-04 Tue 01:54
たまたま、仮想世界SecondLifeに関して調べていたら、経営コンサルタント会社のマッキンゼーが、Secondlife内で、仮想ベンチャー企業のアイデアを募集して、優秀なビジネス・ベンチャーにAWARDを与えるという企画を知った。最近その勝者も決まったようだ。山崎秀夫氏によれば、これもCGCMというブランド・マーケティングの手法の変形だということになるのだが、それはそれとして、マッキンゼーという会社の内部事情について、シリコンバレーに住んでる渡辺千賀さんが、BLOGでいろいろぶっちゃけた話しをしているのを、見つけた。今頃(笑)って、まあ、そういわずに。BLOG内検索で「マッキンゼー」といれると、沢山でてきます。彼女のマキンゼーについてのコメントは、肩の力が抜けていて、なかなかよろしい。というか妙に、持ち上げられたり、もったいぶって語られることも多くて、「実は、そうたいしたことないんでしょ。天才になれない人の集まりなんだから」っていいたくなるんですね、この手の集団は。
まあ とりえあず、きょうは、ここまで。 |
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