「猿の惑星」化する伝統的大組織 その3 GM(ゼネラル・モーターズ)<1>2008-06-01 Sun 21:01
前回の記事で、日本の学歴エリートの象徴である財務省(旧大蔵省)の猿の惑星化について書いた。
今回は、大企業の代表としての、GM(ゼネラル・モータース)について書いてみる。 GMといえば、アメリカを代表し、最近でこそ、トヨタと自動車販売台数で、世界一を争っているが、これまでは、不動の世界ナンバーワンの自動車企業だった。 また、GMの経営史をひもとけば、アルフレッド・スローン、 ピーター・ドラッカー、ジョン・デロリアンなど有名人がずらり。スローンは、1923年から1937年まで、GMの社長、その後1956年まで、会長を務めた。GMを倒産の危機から救い、世界一の自動車メーカーにした。その著書「GMとともに」は、いまでも経営の名著といわれている。
ドラッカーは、34歳のとき(1943年)、GMから、その経営と組織についての研究を依頼された。その成果は、「会社という概念」(のち「企業とはなにか」として新訳)にまとめられ、分権化など考え方が、フォードやGEなどの多くの企業の改革に利用された。
デロリアンは、1956年にGMに入社し、技術とマーケティングの両面で華々しい活躍をして、GM史上最年少で役員昇進、将来の社長候補のNo.1でありながら、GM経営陣の堕落を批判して、退社。自分で、DMCという会社を創立し、「エシカル・カー(倫理的な車)」を発売するが、失敗する。彼の経験を記述した「晴れた日にはGMが見える」は、巨大企業の内情を開示するものとして、ベストセラーとなった。
GMは、2005年以降、巨額の赤字と株価の低迷で、再建を模索中。販売台数は依然世界1位。 また、この年、ドラッカーは、95歳で死去した。 続く |
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